三浦綾子第2弾は「ひつじが丘」。
三浦綾子作品で一番最近読んだ
「あのポプラの上が空」の前に
読んだのが「ひつじが丘」で、
1~2年くらい前だったかな??
キリスト教のウエイトが軽いものも、
重いものもある、と前回書きました
が、これは究極に重く入り込んで
いて、キリスト教なしでは成り立た
ないお話です。
主人公奈緒実の実家が教会で、
お父さんは牧師、奈緒実を巡る2人
の男性の人生にもキリスト教が深くかかわっているからです。
キリスト教を信仰する著名人の生涯やキリスト教関連の
歴史小説などを書いていることからも、三浦綾子が、
いかにキリスト教に傾倒していたのかが伺えます。
作品のどれもキリスト教ありき、「罪」が共通したテーマ
で、雄大な北海道の自然が舞台になっているというパターン
でありながら、ストーリーは実に多様で、それぞれが違った
味を出しているところが、すごいですね。